2011年06月08日
◆ハダカムギの中耕除草
4月からこばふぁーむで
いろいろ話を聞きながら農作業していると
一般の農家ではなかなか体験できないような
自然農法に特有の(?)作業工程が
あることが少しずつ分かってきました。
ブログで読んでもよく分からないかもしれないですが
まあ、なんとなく 農薬や肥料を投入しないで栽培する場合には
神経を使うポイントがいろいろあるのだなあ、
という雰囲気だけでも 伝わるかもしれないので
紹介します。
先週の土曜日(6月4日)に収穫されたハダカムギ。
こばふぁーむでは、このハダカムギを加工業者に委託して
「押し麦」に加工してから販売しています。
ハダカムギは、主に四国や九州で栽培されている作物のようで、
関西でハダカムギを1トンとかいう規模で
栽培している農家は珍しいのだそう。
(たぶん、こばふぁーむ以外にはいないのかも。)
大雨などで畑が水浸しになったりすると
ハダカムギは弱ってしまうらしく
そんなデリケートなところが農家に敬遠されているのかも。
でも、ハダカムギにはこんな捨てがたい魅力も
①ハダカムギを加工して作った押し麦を
ご飯に少量混ぜて炊くと、プチプチとした食感が味わえるので
「これがないとさみしい」というお客さんも多いとか。
②麦茶に加工すれば、通常のものより「上品な味」の麦茶が
できると加工業者の方からもオススメされる。
③生産する農家としたら、田植え前のチョ~チョ~忙しい時期に
ハダカムギは六条大麦よりも刈り取り時期が数日早いので
とても ありがたい。
そんなわけで、こばふぁーむは世間の農業関係者から
変わり者だと思われながらもハダカムギ栽培に力を入れています。
それでは、大雨などに弱いハダカムギを
自然農法でどのように育てているのでしょう?
こばふぁーむでは、ハダカムギ栽培の途中で2回ほど
除草と土寄せを兼ねて管理機を押してハダカムギの列の間を
歩きます。
この作業工程を中耕除草と呼んでいますが
これをすると とても良質なハダカムギが収穫できます。
理由はたぶん・・・
①中耕前は平らだった地面だが、列の間を2回耕すことで、
きちんと畝ができて 排水性が良くなる。
②春先から初夏にかけて背高く伸びる雑草の伸びを相当抑えることができる。
③新たに株元に寄せられた土の栄養分がハダカムギの生長を助ける。
もしも中耕除草を行わなかった場合は、春先に雑草に覆われ、
コンバインでムギを刈ったときに草のタネもたくさん混じってしまい、
ムギ自体の品質もあまり良くない、ということになるようです。
肥料、農薬・除草剤を一切投入しない自然農法で行く限り、
今のところ、2回の中耕除草は必須のように思われます。
ただし、中耕除草をする機械(管理機)の幅が結構広いので、
ハダカムギの列と列の間は60センチ程度と
広~くしないといけません。
結構すき間だらけ。せっかく広い畑が もったいない感じも。
次回のムギ作付(11月頃)に向けて、こばふぁーむでは、
ムギとムギの列間をもっと狭くして、
中耕作業を管理機ではなく、トラクタでできないかなど
検討中です。
最終的には、
「タネを畑一面にばらまいて、除草も何もせず、収穫まで放ったらかし」
という究極のエコ栽培も目指しつつ・・・
いろいろ話を聞きながら農作業していると
一般の農家ではなかなか体験できないような
自然農法に特有の(?)作業工程が
あることが少しずつ分かってきました。
ブログで読んでもよく分からないかもしれないですが
まあ、なんとなく 農薬や肥料を投入しないで栽培する場合には
神経を使うポイントがいろいろあるのだなあ、
という雰囲気だけでも 伝わるかもしれないので
紹介します。
先週の土曜日(6月4日)に収穫されたハダカムギ。
こばふぁーむでは、このハダカムギを加工業者に委託して
「押し麦」に加工してから販売しています。
ハダカムギは、主に四国や九州で栽培されている作物のようで、
関西でハダカムギを1トンとかいう規模で
栽培している農家は珍しいのだそう。
(たぶん、こばふぁーむ以外にはいないのかも。)
大雨などで畑が水浸しになったりすると
ハダカムギは弱ってしまうらしく
そんなデリケートなところが農家に敬遠されているのかも。
でも、ハダカムギにはこんな捨てがたい魅力も
①ハダカムギを加工して作った押し麦を
ご飯に少量混ぜて炊くと、プチプチとした食感が味わえるので
「これがないとさみしい」というお客さんも多いとか。
②麦茶に加工すれば、通常のものより「上品な味」の麦茶が
できると加工業者の方からもオススメされる。
③生産する農家としたら、田植え前のチョ~チョ~忙しい時期に
ハダカムギは六条大麦よりも刈り取り時期が数日早いので
とても ありがたい。
そんなわけで、こばふぁーむは世間の農業関係者から
変わり者だと思われながらもハダカムギ栽培に力を入れています。
それでは、大雨などに弱いハダカムギを
自然農法でどのように育てているのでしょう?
こばふぁーむでは、ハダカムギ栽培の途中で2回ほど
除草と土寄せを兼ねて管理機を押してハダカムギの列の間を
歩きます。
この作業工程を中耕除草と呼んでいますが
これをすると とても良質なハダカムギが収穫できます。
理由はたぶん・・・
①中耕前は平らだった地面だが、列の間を2回耕すことで、
きちんと畝ができて 排水性が良くなる。
②春先から初夏にかけて背高く伸びる雑草の伸びを相当抑えることができる。
③新たに株元に寄せられた土の栄養分がハダカムギの生長を助ける。
もしも中耕除草を行わなかった場合は、春先に雑草に覆われ、
コンバインでムギを刈ったときに草のタネもたくさん混じってしまい、
ムギ自体の品質もあまり良くない、ということになるようです。
肥料、農薬・除草剤を一切投入しない自然農法で行く限り、
今のところ、2回の中耕除草は必須のように思われます。
ただし、中耕除草をする機械(管理機)の幅が結構広いので、
ハダカムギの列と列の間は60センチ程度と
広~くしないといけません。
結構すき間だらけ。せっかく広い畑が もったいない感じも。
次回のムギ作付(11月頃)に向けて、こばふぁーむでは、
ムギとムギの列間をもっと狭くして、
中耕作業を管理機ではなく、トラクタでできないかなど
検討中です。
最終的には、
「タネを畑一面にばらまいて、除草も何もせず、収穫まで放ったらかし」
という究極のエコ栽培も目指しつつ・・・